沖縄県といえば、台風が良く通る高温多湿の県です。
そのためもあったのか、昔は沖縄県は木造住宅があまりありませんでした。
しかし最近沖縄県では、鉄骨住宅やRC造(鉄筋コンクリート造)住宅より、木造住宅が増えてきています。
なぜ木造住宅が選ばれるのか、木造住宅のメリットを考えてみたいと思います。
建築費用が安い
木造住宅の大きな特徴の1つです。
木造は坪単価の相場は60万~ですが、RC造住宅は100万~になります。
都心部みたいに3階建てのように上に建てるより、土地を広く活用する都心部以外では大きく値段に差がでるでしょう。
またデザインを重視する場合は、値段がもう少し上がる可能性が高いです。
工期の期間が短い
鉄骨造やRC造住宅は工期の期間が長くなります。
それはコンクリートを固めるために型枠や鉄筋を施行するなど手間がかかるからです。
また、建物の重量に耐えれるように地盤を改良する場合もあり、それにより期間や費用がかかることがあるのも、鉄骨造やRC造住宅のデメリットです。
台風に耐えることができる
沖縄の歴史的な木造住宅に、中村家があります。
中村家は重要文化財でもあり、200年前からある木造住宅で、幾度も大型の台風を乗り越えています。
これは屋根を低くしたり、塀を設けたりという理由もありますが、木造住宅=台風に弱いというわけではなさそうです。
また最近の木造住宅は、技術が向上していることもあり、さらに台風に耐えれるようになっています。
日本の気候風土に適している
木は周りの環境により水分を空気中に放出したり、空気中の水分を吸収したりしまし、通気性も優れています。
沖縄は高温多湿ですので、この木の性能が役に立ちます。
通気性がよい反面、遮音性はほかのものに比べて低くなりますが、家と家の距離がとれる沖縄はとくに適していると思います。
増改築が簡単である
沖縄は日本でもトップクラスで寿命が長い県です。
長く生きていたら、家族が増えたり、年をとっても住みやすいように改築したりする必要があるかもしれません。
そんなときに、木造住宅の場合は比較的に容易に増改築ができます。
鉄骨造やRC造では構造によってできない場合もあります。
木造住宅に以上のようにメリットがたくさんあります。
沖縄で問題になるのは、台風や高温多湿という気象でしょう。
その問題が解決できるなら、安い木造住宅が増えていくのは理解できますね。
技術の向上により、耐久度が高くなってきている、木造住宅。
個人的に木造住宅の方が大好きなので、沖縄だけでなく都心部にも増えてきたら嬉しいなと思っています。