岡山県の県庁所在市の岡山市には人口約16万人の南区があります。ここは玉野市との市境でもある観光名所の金甲山を始め、人造湖の児島湖、車のイベントで有名ななださきレークサイドパークも知られています。さらに岡山市の南区では県内屈指の制御盤企業数を誇り、制御盤の製造拠点になっています。今回は、岡山市南区の制御盤企業について解説し、特に生産が多い高圧低圧配電制御盤についても紹介します。
制御盤製造メーカーが多い岡山市南区とは?
岡山市南区は岡山市の湾岸部にある区です。区内には国道30号が通り物流が発達しているほか、古くから干拓地として開拓されてきた地域であることから工場が建設しやすい平坦な土地が広がっています。中国地方でもトップクラスの穀倉地帯である一方、軽工業系の工場が多く立地しており、工場同士のつながりなどから製造した機械を制御する制御盤のニーズも大きく、それが制御盤メーカーが県内屈指の数を示している理由の一つと言えます。各都市圏では中小の工場が集まったエリアが見られますが、岡山市の場合は南区がそれに当たるといえるでしょう。
高圧低圧配電制御盤とは?
高圧低圧配電制御眼とは、電源と各種機器の間に設置される配電盤のことで高圧の電気を低圧に変換したり、最適な電圧にコントロールした電気を流すための装置です。このような用途から電気を使用する様々な機器などに使用され、多くの制御盤が製造されています。工場などの施設には高圧な電気が送られてきますが、それを直接使用することはできません。使用できる電圧に変換する意味でも高圧低圧配電制御盤は有効な装置といえるでしょう。
オーダーメイドが多い制御盤の製造
制御盤は対象となる機器や施設等状況によって様々な仕様が求められます。そのため、多くが制御盤メーカーと打ち合わせによるオーダーメイドの製品です。メーカーも販売だけでなく製造や設計などを行い、さらに細かな部品については関連会社とも協力して調達し、複数の企業が共同で製造することもあります。コンパクトな物から巨大なものまであるので、用途に応じて得意とする制御盤メーカーも変わってきます。