大分県の中西部に位置する玖珠郡(くすぐん)は、美しい自然と深い歴史を誇る地域。その昔、大男が巨木を切り倒したという伝説も語り継がれています。そんな玖珠郡では、地元の豊かな森林資源を活用し、先進的な林業を展開する企業が注目を集めています。今回は、玖珠郡の林業について、その活動を解説しましょう。
大分県玖珠郡で先進林業を進める企業が取り組む活動とは?
先進的な林業に取り組む企業は、大分県玖珠郡九重町を拠点に、林業の未来を切り拓く革新的な活動を展開しています。ICTを活用したスマート林業や、大型高性能林業機械の導入により、安全性や効率性を向上。伐採から植林まで一貫した「森の循環」を推進し、持続可能な森林管理を実現しました。また、木質バイオマス事業を通じて再生可能エネルギーの供給にも寄与し、地域活性化と環境保護を両立する取り組みが高く評価されています。これらの活動は、林業の成長産業化や地域創生にも大きく貢献し、大分県の新しい林業におけるモデルケースとして地元や周辺の林業関係者から注目を集めているのです。
先進林業で投入される重機を紹介
先進林業では、安全で効率的な林業を支える高性能機械を多数導入しています。立木の伐倒や集材を一貫して行う「フェラーバンチャザウルスロボ」は、掘削機能も兼ね備え、危険な作業を安全に実現。多目的アタッチメントを搭載した「ザウルスロボ」は伐倒と掘削の両方を効率的に行います。また、「ハーベスター」は伐倒から枝払い、玉切りまでを一括でこなす画期的なマシンです。これらの重機は、林業現場の生産性と安全性を飛躍的な向上を実現しています。
林業の役割
林業は、建築材料や家具、紙製品などの原料となる木材を生産するだけでなく、森林環境の維持・保全にも貢献する重要な産業です。伐採だけでなく、植林や育林、適切な管理を通じて、森林は土壌流出の防止や洪水抑制など、災害を防ぐ役割を果たします。国土の約7割を森林が占める日本では、林業の持つ材料生産と環境保全の二面性が、私たちの生活を支える大きな柱となっているのです。