埼玉で有機溶剤を製造している?そもそも有機溶剤とは

有機溶剤ってどんなもの?埼玉の事情を知る前に

有機溶剤とは、乱暴に言えば刺激臭のある、水に溶けないものを溶かす物質です。
特に揮発しやすく、工業などの業務用として利用されることが多い物質を指します。
油・ロウ・樹脂・ゴム・塗料など水に溶けないものを溶かすために使用されることが多いのも特徴といえ、代表的なものとして石油、灯油、シンナー、製品では接着剤なども有機溶剤です。

これらの中には、取り扱いに注意が必要なものも多く、有機溶剤中毒予防規則や特定化学物質障害予防規則で取り扱いに関する規則が定められています。
また、毒性による分類もされており、特に強いものを第一種、次いで強いものを第二種、これらより毒性が弱いものの取り扱いに中が必要なものを第三種と三段階に分けられています。

第一種有機溶剤でよく知られているものとして、クロロホルムやトリクロルエチレン、第二種ではイソプロピルアルコールやメタノールなどがあります。
もちろんこれら以外にも数多くの有機溶剤がそれぞれの分類で指定されています。
ちなみに第三種有機溶剤では、ガソリン、石油ベンジンなど身近な物質が指定されているのも注目といえるでしょう。

このような物質が有機溶剤で、これらは厳しく管理されています。

埼玉で有機溶剤を製造している?

埼玉で有機溶剤を製造している企業はありますが、そこまで多くありません。
利用する企業のために有機溶剤を調達する卸業の企業が圧倒的に多い傾向です。
これは、有機溶剤の製造に大規模な設備が必要なものが少なくないことや、製造にあたって刺激臭などが発生し、住宅地の多い埼玉では操業が難しいといった理由も考えられます。
いずれにしても埼玉で製造している企業はまれです。
ただ、有機溶剤を取り扱うための資格である有機溶剤作業主任者技能講習は県内で積極的に行われているので、利用するケースはとても頻繁にありますから、資格取得も検討するようにしてみましょう。